人工授精について

人工授精(AIH)について

子宮内精子注入法とも呼ばれます。
人工授精とは、マスターベーションで採取した精液を培養液で洗浄濃縮して最も妊娠しやすい時期に子宮内に注入する方法です。
「人工」という名前がついてはいますが、医師が行うのは子宮内に精子を注入するところまでです。
実際に注入された精子が卵子と出会い、受精するのは、ご本人の卵管で行われるので原理は自然妊娠と全く同じです。

人工授精(AIH)の適応

  • タイミング療法で効果が得られなかった場合
  • 性交後試験の結果が陰性だった場合
  • 精液の状態がよくない場合
  • 性交障害がある場合など
人工授精の仕組み

人工授精 診察の流れ【自然周期の場合】

受診・検査
月経周期10日目~12日目(排卵の2~3日前)に受診してください。
超音波検査(エコー検査)にて卵胞モニターを行います。
卵胞がどの程度まで発育しているかや、尿中LH測定、頚管粘液検査などを検査することで、排卵日を予想します。
十分な卵胞発育を認めた場合、

尿中の黄体形成ホルモン(LH)測定が陰性の場合

注射(hCG)もしくは点鼻薬(ブセレキュア)を用いてLHサージを誘起します。
約36時間後に排卵します。

尿中の黄体形成ホルモン(LH)測定が陽性の場合

自然に起こるLHサージをお待ちください。
卵胞 モニタリング
卵胞成長が遅い場合はSTEP1の卵胞モニターを繰り返します。
超音波検査だけでは卵胞の成長が把握できない場合は、院内のホルモン採血を行う場合もあります。
性交渉日
STEP2にて排卵日を確定したら、医師が指導をした日に性交渉をもってください。
人工授精当日
外来で決めた人工授精の当日にご主人の精液を準備していただきます。
自宅採取でも、クリニック内での採取でも(専用の部屋があります)どちらでも結構です。
自宅採取の場合は、採取後4時間以内を目安にお持ちください。
再来受付を終えた後、院内スタッフへお声かけください。
お名前を確認して精液を受け取り、調整します。
子宮内への注入は細いチューブを使って行います。注入そのものは1分以内に終了します。
施行後は、数分の安静ですぐに帰宅していただいても問題ありません。
人工授精後は少量の出血がありますが、操作のためですので特にご心配いりません。
感染予防のため抗生剤を2日分内服してください。
帰宅後の安静は不要ですので、通常通りの生活を送っていただいて結構です。
排卵後の黄体補充療法
黄体機能の低下は妊娠率に大きな悪影響を与えます。この時期の黄体を維持することは、着床環境を整えるために重要です。
  1. 黄体補充を行わない場合は自然に経過を見て下さい
  2. 黄体補充を行う場合 hCG注射を用います。
妊娠判定
  1. 人工授精施行日から2週間が経過しても、月経が来ない場合は受診ください。妊娠の判定を尿検査を用いて行います。
  2. 月経がはじまって、再度人工授精ご希望の場合はSTEP1から繰り返します。

人工授精 診察の流れ【排卵誘発法を併用した場合】

受診・検査
月経周期2日目~5日目に受診してください。
卵巣の腫れや、子宮内膜剥離の状態を確認するために超音波検査(エコー検査)を行います。
十分な卵胞発育を認めた場合、

尿中の黄体形成ホルモン(LH)測定が陰性の場合

注射(hCG)もしくは点鼻薬(ブセレキュア)を用いてLHサージを誘起します。
約36時間後に排卵します。

尿中の黄体形成ホルモン(LH)測定が陽性の場合

自然に起こるLHサージをお待ちください。
内服
1.内服薬の場合(クロミフェン)
医師の指示通り内服してください。
2.注射の場合(hMG/rFSH)
注射回数分の来院が必要になります。来院が難しい場合は自己注射も可能です。
卵胞モニタリング
卵胞成長が遅い場合はSTEP1の卵胞モニターを繰り返します。
超音波検査だけでは卵胞の成長が把握できない場合は、院内のホルモン採血を行う場合もあります。
それでも卵胞成長が遅い場合はSTEP2の注射(hMG/rFSH)を追加したり、卵胞モニターを繰り返します。
超音波検査だけでは卵胞の成長が把握できない場合は、院内のホルモン採血を行う場合もあります。
性交渉日
STEP3て排卵日を確定したら、医師が指導をした日に性交渉をもってください。
人工授精当日
外来で決めた人工授精の当日にご主人の精液を準備していただきます。
自宅採取でも、クリニック内での採取でも(専用の部屋があります)どちらでも結構です。
自宅採取の場合は、採取後4時間以内を目安にお持ちください。
再来受付を終えた後、院内スタッフへお声かけください。
お名前を確認して精液を受け取り、調整します。
子宮内への注入は細いチューブを使って行います。注入そのものは1分以内に終了します。
施行後は、数分の安静ですぐに帰宅していただいても問題ありません。
人工授精後は少量の出血がありますが、操作のためですので特にご心配いりません。
感染予防のため抗生剤を2日分内服してください。
帰宅後の安静は不要ですので、通常通りの生活を送っていただいて結構です。
排卵後の黄体補充療法
黄体機能の低下は妊娠率に大きな悪影響を与えます。この時期の黄体を維持することは、着床環境を整えるために重要です。
  1. 黄体補充を行わない場合は自然に経過を見て下さい
  2. 黄体補充を行う場合 hCG注射を用います。
妊娠判定
  1. 人工授精施行日から2週間が経過しても、月経が来ない場合は受診ください。妊娠の判定を尿検査を用いて行います。
  2. 月経がはじまって、再度人工授精ご希望の場合はSTEP1から繰り返します。
※人工授精1回あたりの妊娠率は、数%程度です。
妊娠する方の90%は4~5回の人工授精の間に妊娠されます。それ以上はステップアップをお勧めします。

【NEXT STEP】体外受精 胚移植

受精卵と受精した卵(胚)の初期発育を体外で行う方法で、保険適応外の治療です。
卵管性不妊や男性不妊症が適応になりますが、卵子と精子を体外に取り出しますので、それまでの治療で分からなかったことが判明したりすることがあります。
排卵日を予測したタイミングや人工授精を繰り返し行ってもなかなか妊娠が難しい方は検討してよい治療法です。