〒107-0052東京都港区赤坂2丁目14-32
赤坂2・14プラザビル 6階

Tel.03-5545-4123

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コラム

AMH(抗ミューラー管ホルモン)|赤坂レディースクリニック|東京都港区赤坂の体外受精・卵子凍結

AMH(抗ミューラー管ホルモン)

不妊治療のお話

AMH(抗ミューラー管ホルモン)とは?

AMHとは、卵巣内にある前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンです。                    

女性は、生まれつき200万個もの原始卵胞(卵巣中に蓄えられている発達前の卵胞で卵子のもとになるものです)を持って生まれてきます。原始卵胞は、細胞活動を休止させた状態でストックされていますが、徐々に活動を始め120日以上かけて卵子を排出(排卵)することのできる成熟卵胞にまで成長します。AMHを分泌する前胞状卵胞は、この成長の途中段階にある卵胞です。

AMHの値は卵胞数に比例しますので、AMHの値が高い=卵胞数が多いことになりますから、排卵するまでに育つチャンスのある卵胞の数が多いことへつながります。
AMHの値が高くても、低くても、発育する卵胞のすべてが排卵に結びつくわけではありません。多くの卵胞は、発育の途中で成長を止めてしまい、卵巣の中で消えていってしまいます。

人間は毎月1個しか排卵しません。全ての卵子が妊娠できる卵子ではないので体外受精では多くの卵子を発育させて数多く採卵できた方が妊娠への効率がよくなります。
排卵誘発剤を使うのは、1回の採卵で複数の卵子を発育させるためです。AMHはこの採卵できる卵子の数に影響します。AMHが低いと卵子が1個くらいしか取れないため、妊娠する受精卵ができるまで、何度も採卵を続けなければなりません。
つまりAMHは1回で取れる卵子の数と採卵の回数に影響するのです。
AMHは、採卵数と正の相関を示すため、AMHを測定することで、成長してくる成熟卵胞の数を予測したり、卵巣刺激法の選択の指標、卵巣過剰刺激症候群の予測と回避に有用であるとされています。
ただし、AMHが低ければ妊娠する可能性が低い、高ければ妊娠する可能性が高い、という意味ではありません。
AMHは、あくまで卵子の数の目安であって、卵子の質には関係ありません。
ほとんどゼロに近い数値でも自然に妊娠・出産している人はいます。重要なのは、受精するまでの利用できる卵が残っているかで、卵子の質に関係するのは実年齢です。

 

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